新たに関係を築く相手に好印象を与えるには、自分の能力を強調する必要があるが、個人的な交流がなければ、傲慢な印象を与えずにそれをするのは難しい。最近の研究で、これについての実行可能なアプローチを提案している。

 研究者らは、リンクトインから自己紹介文200件を集め、被験者274人に3件ずつ読んでもらった。被験者は、執筆者が自分の成果やそこに至るまでの過程をどれだけ詳しく書いているか、また能力と心の温かさについて評価した。ほとんどの執筆者は成果を強調していたが、その過程に重点を置いた人は温かさのスコアがより高かった。

 その後の研究で、人は過程の情報が謙虚さと信頼性を表すと考え、それが温かさと認識することにつながり、過程の情報に困難な経験が含まれるとより温かい印象を与えることがわかった。このパターンは、人事担当者が評価を行った場合にも当てはまった。担当者は過程の情報を含めた人のほうが連絡を取りたいと考えたのである。