-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
-
PDFをダウンロード
仕事に嫌気が差した時どう対処すればよいか
ほぼすべての人のキャリアにおいて、意欲や関心が消え失せてしまう時期がある。いつものタスクが退屈に感じる。新しいプロジェクトに向けたエネルギーが湧いてこない。よき従業員、よきマネジャーのように振る舞ってはいるが、本当は気持ちが離れてしまっている。まるで幽霊かゾンビになった者が“ワーキングデッド”として働いているようなものだ。
ボストン大学のウィリアム・カーンが1990年代に初めてこれを「ディスエンゲージメント」と診断してから30年が経つが、この問題は依然としてはびこったままだ。最新のギャラップ調査[注1]によると、世界中で仕事にエンゲージ(専心)している者は23%にすぎない(過去最高の数値ではあるが、それでも悲惨な結果である)。59%は完全にエンゲージできてはいない。つまり、必要となる「最小限の労力しか投入」しておらず、雇用主との間に心理的断絶がある。18%は「ディスエンゲージメント」の度合いが非常に高く、組織の利益に反する行動を意図的に取っている。
最近の米国心理学会の調査[注2]でも、労働者の間に恐ろしいほどネガティブな態度が見られた。31%は情緒的に消耗しており、26%は最善を尽くそうという気持ちになれず、25%は「自分だけの世界に閉じこもりたいという願望」を持っており、19%は同僚や顧客にいら立ちや怒りを感じると報告している。