「捨てる勇気」から始まった空の新たな旅客市場の開拓
入山 ウェブ会議ができるようになったら最高ですね。飛行機で優雅に過ごすのもいいのですが、私を含め、それよりも仕事をしたいという人は意外に多いはずです。
新型コロナウイルスの感染拡大を経て、オフィス外で仕事をすることが当然の社会となりました。人々は移動への欲求も再認識しており、世界中を移動しながら働く「グローバルノマド」も増えている。
そうした流れの中で今後、重視される飛行機の要素は何かといったら、自腹でも気軽に活用できるリーズナブルな価格と、そこそこの座席の広さ、そして良好なネット環境の3点なのではないかと思います。ZIPAIRはそれらを兼ね備えていますよね。

早稲田大学大学院 経営管理研究科 教授
入山章栄氏
深田 我々はまさに、移動時間を有意義に過ごそうとするアクティブな層に、たくさんご利用いただきたいと考えています。
入山 ZIPAIRが展開しているのは「ブルー・オーシャン戦略」(いままでにない新しい市場を生み出し、事業を行っていく戦略)そのものです。実は、この戦略の成功のカギは「捨てる勇気」。真のターゲットを見据え、必要だと思い込んでいるものを割り切って捨てるから、やるべきことが明確化して新しい価値を創造できるようになる。
深田 お客様に不満を抱かせないよう、あらゆるサービスを用意するFSCの姿勢は素晴らしい。しかしZIPAIRは、「自分にとってちょうどいいサービス」を主体的に選んでいただくという、新たな道を開こうと決めたのです。
それがアクティブ層のニーズに応える手段であり、JALグループの「実験場」として設立された我々の使命です。
だからこそ、お客様のニーズに寄り添う独自サービスの開発には積極的です。2024年に開始した和牛販売はその一例。公式サイトで注文すれば、輸出検疫手続きなどに手を煩わせることなくA5ランクの和牛を手土産として持ち帰れるサービスで、米国人を中心に想定以上の反響をいただきました。
運航の安全性向上はもちろん、サービスに関しては異業種にも目を向けて探索していきたいですね。新たな“空の旅”を世界に先駆けて提供し続けるエアラインでありたいと思っています。
株式会社ZIPAIR Tokyo
〒282-0011 千葉県成田市三里塚字御料牧場1-1 成田空港第1ターミナル内
URL:https://www.zipairtokyo.com/ja/
現在ZIPAIRのイメージ調査を行っています。以下よりぜひご協力お願いします。
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