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大規模で防衛力あるマーケットプレイスを構築するために
アマゾン・ドットコム、ブッキング・ドットコム、メルカド・リブレ、拼多多(ピンドゥオドゥオ)、ユーチューブなど、マーケットプレイスのビジネスは考えられる限りにおいて、最強の競争ポジションを実現できる。その主な理由は、ネットワーク効果の恩恵を受けているからだ。つまり、マーケットプレイスに参加する買い手が増えるほど、売り手にとって魅力が増す。その逆もしかりで、売り手が多いほど、買い手も魅力を感じる。
だからこそ、起業家が次なるエアビーアンドビー、ウーバー、ツイッチを立ち上げようとし、ベンチャーキャピタルはそのような投資先を探す。また、マーケットプレイスが考えうる分野をすべてカバーしている理由もこれで説明できる。たとえば、スニーカー売買のストックX、小売業者とブランドをつなぐフェア、ライブストリーム・ショッピングのワットノット、ホームデザイナーを探せるハウズ、NFT(非代替性トークン)トレードのオープンシーなど多岐にわたる。
多くの既存企業もまた、成長を促し防御力を高めようと、好調な製品の周辺にマーケットプレイスを構築している。アップル・アップストア、スポティファイ・アップ・ストア、アマゾンのAWSマーケットプレイス、セールスフォースのアップエクスチェンジに続いて、ズームは2021年にアプリ・マーケットプレイスを、オープンAIは2023年後半にGPTストアを立ち上げた。