社員やその家族への福利厚生、環境問題の解決、文化財団への支援、発展途上国への資本・技術提供……。企業の果たすべき社会責任は、より広がり、そしてより重くなってきている。しかし、それを果たそうとすると、さまざまな壁にぶつかる。燃費のよい自動車を製造しようとしても、他社と足踏みを揃えられなければ、競争で不利になりかねない。こうした社会貢献への障害を取り払うには、「社会責任マトリックス」を理解しておく必要がある。