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Zoomの最新イノベーションを体験し、ユーザー企業の成功事例に触れられる経営者・ビジネスリーダー向けのリアルイベント「Leaders Connect Japan」が2024年12月5日に東京で開催された。進化を遂げるZoomのビジョン、ソリューションへの興奮に包まれたイベントの全容をレポートする。
Zoomが掲げる「人と人をつなぐAIファーストのプラットフォーム」
使いやすく、途切れにくいビデオ会議のツールとして、今やすっかり日本のビジネスシーンに溶け込んでいるZoom。イベントでは、ビデオ会議のツールを超え、AI(人工知能)によって従業員体験(EX)や顧客体験(CX)を高めていくプラットフォームとしてのZoomの進化が紹介された。
イベントの冒頭であいさつを行ったZoomの日本法人、ZVC JAPANの下垣典弘代表取締役会長兼社長は、「日本国民の85%相当が利用し、顧客満足度(※1)や自治体満足度の調査(※2)でもナンバーワンを獲得しています」と説明した。
※1 日経コンピュータ 顧客満足度調査2024-2025 ビデオ・音声会議システム/サービス部門 1位
※2 日経BPガバメントテクノロジー 自治体ITシステム満足度調査2024-2025 ビデオ・音声会議システム/サービス部門 1位

同社のビデオ会議ツールであるZoom Meetingsが急速に普及したのは、2020年からの新型コロナの流行がきっかけだが、コロナ禍が落ち着き始めた21年から24年までの4年間も、日本市場の売り上げは約2倍に成長している。
下垣社長は、イベント会場を埋め尽くした企業経営者、役員などの参加者に向かって、「Zoomを選んでいただいたユーザーの皆さまに、まずは心から『感謝』を申し上げます」と頭を下げた。
驚くべきは、売り上げがほぼ倍増したにもかかわらず、日本法人であるZVC JAPANの社員数がほとんど変わっていないことだ。この4年間で、一人当たりの労働生産性が約2倍に上がったことになる。その理由について、下垣社長は「われわれ自身がZoomのプラットフォームを活用して、業務の改善や生産性の向上、効率化を図ってきたからです」と説明した。
実はZoomは、ビデオ会議ツール以外にも、業務の効率化や自動化などを支援する多彩なソリューションを提供している。同社がビジョンとして掲げるのは「人と人をつなぐAIファーストのプラットフォーム」の実現だ。
次に具体的な取り組みとして、生成AIアシスタントのAI Companion(AIコンパニオン) 2.0をはじめとするZoomの最新イノベーション群を紹介したのは、キーノート(基調講演)に登壇したZoom Communications ,Inc.最高製品責任者(CPO)のスミタ・ハシーム氏である。
2023年の1年間だけで3000もの新機能を追加、圧倒的なスピード
スミタCPOは、「Zoomは仕事をもっと楽しく、従業員の生産性を向上させるための機能を、2023年の1年間だけで3000も追加しました。特に23年のリリースから1年でバージョンアップしたAI Companion 2.0は、圧倒的な進化を遂げています」と語った。

AI Companion 2.0は、パソコン画面の傍らやスマートフォン上で従業員の日常業務を支援するAIパーソナルアシスタント(助手)である。社内外から届くチャットやメール、音声通話の要約、会議のアジェンダ作成、スケジューリング、会議のまとめといった時間と手間のかかる作業を、気の利いたアシスタントのように先回りしながらサポートする。その結果、従業員の生産性は飛躍的に向上するのだ。
スミタCPOは、「AI Companion 2.0は、Zoomの有料サービスのお客さまなら、追加料金なしで利用できます。すでにアカウントをお持ちの方は、ぜひその利便性を体験してみてください」と語った。
次ページからは実際にZoomを活用したユーザー企業の最新事例を紹介していく。