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【HBR CASE STUDY】
[コメンテーター]
アンドルー・マカフィ(Andrew McAfee)ハーバード・ビジネススクール 助教授
ナタニエル・レオナルド(Nathaniel Leonard)ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー エンジニアド・プロダクト部門 サプライチェーン担当ディレクター
バリー J. ギルウェイ(Barry J. Gilway)チューリッヒ・ノース・アメリカ・サービシーズ エグゼクティブ・バイス・プレジデント
ジョン・フリーランド(John Freeland)アクセンチュア CRM部門 マネージング・パートナー
[ケース・ライター]
エリック・マクナルティ(Eric McNulty)HBSP コンファランス部門 マネージング・ディレクター
*HBRケース・スタディは、マネジメントにおけるジレンマを提示し、専門家たちによる具体的な解決策を紹介します。ストーリーはフィクションであり、登場する人物や企業の名称は架空のものです。経営者になったつもりで、読み進んでみてください。
プレゼンテーション直前の午前中
マシューズ・アンド・カンパニーは、ショッピングセンターを中心に男性向けアパレル・チェーンを全国展開している。同社のCTO(最高技術責任者)であるバリー・ゴールディングは、書類に目を通しながら自分のオフィスへと急いでいた。
「バリー、壁にぶつかるわよ」。向こうからやってきたCFOのサラ・ロンスキが声をかける。「午後にやる、CRMのプレゼンの準備なの」
バリーは目を上げてため息をついた。「昨日の晩は10時近くまで会社にいたんだ。みなさんにもうちょっとお金を出してもらいたいんでね。完璧にやる必要があるのさ」
「先に配られたサマリーを読んだ感じでは、各部門の予算状況について、おおむね理解してくれているようだけど、テッドとはプレゼンの前に少し話しておいたほうがよさそうよ。今朝彼に会ったけど、プロジェクト全体に相当反対みたいだったわ」