「四半期利益至上主義」とでも呼べるほどに、ごく短期間の利益指標が重視されている。一株当たり予想利益に実績がわずか1セント足りないだけで、株価が急落することもある。経営者やアナリスト、投資家はもとより、監査人まで、この利益動向に右往左往する有り様である。実際にどれほど重要な意味を持つのか、理論的に証明されていない指標が、大きな影響力を持つことで、資本市場が歪み始めてしまっている。