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「外部からの投資は受けません。お金の問題だけではなく、意思の問題だからです。誠実に成長したいか。私たちの価値観は一致しているか。それが重要なのです」
ネパールで育ったプラバル・グルンは「女の子みたい」といじめられ、虐待されたが、着せ替え遊びをやめず、アートやデザインを愛し、やがてファッションの世界でキャリアを追求するようになった。ダナ・キャラン、シンシア・ローリー、ビル・ブラスを経て、自身の名を冠したブランドを立ち上げた。ゾーイ・サルダナやミシェル・オバマなどセレブの顧客を魅了し、あらゆる体型の女性にフィットする洋服を展開することで知られる。最近、回顧録Walk Like a Girl[注]を刊行した。
HBR(以下太字):困難な幼少期をどのように乗り越えたのですか。
グルン(以下略):「女々しい」「男じゃないみたい」「お前の居場所はない、これからも仲間には入れない」と言われ続けると、居場所がないことが当たり前になって、ある意味で解放されます。「別にいいよ。僕の居場所がないと言うなら、僕は自分のやり方で我が道を行こう」と。
つらかったけれど、振り返ってみれば、仲間に入れてくれなかった人たちには感謝しています。おかげで自分のことは自分で守る方法を学び、自分の価値を測るのに他人の評価は必要ないことを知ったのですから。
自身のブランドを立ち上げたきっかけは。