会社でジェンダーの公平性を改善したいなら、採用面接を受ける候補者を人事部に選んでもらおう。

 研究者らは、採用方法を変更したある多国籍テクノロジー企業の外部採用者8750人について、2年分のデータを分析した。旧システムでは、人事部がすべての応募書類を各部門の採用担当マネジャーに送り、マネジャーが候補者を絞り込んで面接を行っていた。新システムでは、応募者の中から採用担当マネジャーが各職務について面接する最初の7人を人事部が選ぶ。

 同社がこの方法に切り替えたのは、優秀な候補者から敬遠されるおそれのある、採用プロセスの遅れを軽減するためである。女性の割合を増やす意図はなかった。