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世界最大のスタートアップのように運営したい
HBR(以下色文字):あなたはアマゾンをスタートアップのように運営したいと言っていました。どのようにそれを実現したのでしょうか。
ジャシー(以下略):アマゾンはとても素早く動く企業です。それでも、規模が大きくなるにつれ、あらゆる種類のことが原因となり動きが遅くなりがちです。
世界最大のスタートアップのように会社を運営しようと我々が言うのは、何をつくり上げるにせよ、どこに経営資源を投入するにせよ、必ず顧客の本当の問題を解決しようという意味です。
多くの企業が自社の技術に惚れ込み、自分たちがクールだと思うものをつくり上げたはいいが、結局のところ大した問題解決もできていません。スタートアップは顧客の問題を解決することをみずからの使命のように考えるのです。
そのためにはどのような人材が必要でしょうか。
たくさんの「ビルダー」(つくり手)が必要です。工夫してつくり出すのが好きな人や、顧客体験を細かく分析して問題点を見つけるのが好きな人です。そこそこよい顧客体験であっても、問題点を見つけてつくり直してしまう人です。
また「オーナー」(施工主)も必要です。「これが自分のお金だったら、私は何をするだろうか」「この経営資源がすべて自分のものだったら、私はどうするだろうか」と考える人です。
換言すれば、結果に責任を持たねばと思う人たちですね。