BCGで働く価値と、卒業後も続く「つながり」
多くのBCGアラムナイは、スタートアップや社会起業の現場でCxO・経営層として活躍している。これは、BCGが一貫して経営人材の育成に取り組んできた表れである。
BCGで働く価値を実感できるのは、在籍中にとどまらない。樋浦氏は、「卒業」したいまだからこそ感じる価値を「BCGはアラムナイのネットワークが強くて、活動も活発」と語る。アラムナイを対象とした勉強会やイベントが頻繁に開催されており、コミュニティ活動も盛んだ。
樋浦氏は、スタートアップ経営者やベンチャー投資家が集まるコミュニティに参加しており、そうした中からビジネスでの連携が生まれることも少なくないという。BCG出身者には、何でもやり切って成果を出すコミットメントの強さや、常に高い視座で考え抜くメンタリティがあり、CxOや起業家の間でも「信頼できる」「一緒に働くと会社の信用が上がる」と評価されることが多い。
アラムナイと現役社員の交流も活発だ。社会課題の解決に取り組むことをライフワークとしている樋浦氏は、公共セクターを担当するBCGの現役社員と情報交換する機会が多い。「現役メンバーと、私たちアラムナイは、社会的インパクトのある仕事に本気で取り組みたいという思いを共有しています。だからこそ、たとえビジネスに直結しなくても立場を超えて自然と対話が生まれ、同じ方向を向く仲間として、お互いに刺激を与え合える関係が築けているのだと思います」と語る。この「同じ志を持つ仲間という信頼感」は、BCGが長年育んできた無形資産の一つといえるだろう。
世界とつながり、成長を加速させる組織
繁田氏は、BCGで働く醍醐味を「業界のリーディングカンパニーやその経営リーダーとともに、産業構造を変えるような大きな仕事ができる」点にあると語る。また、世界で100以上のオフィスが一つのファームとして運営される「グローバルワンファーム」体制もBCGの大きな特徴だ。3万3000人を超えるBCGグローバルのメンバーが、国境を越えてプロジェクトに参加したり、緊密に知見を共有したりすることが日常的に行われている。
グローバル共通で、Integrity(プロフェッショナルとしての倫理)、Diversity(多様性)、Respect for Individual(個の尊重)といった9つのBCGバリューを共有できているため、「初日から同じ熱量、同じ価値観ですぐに仕事を始められる」と語る。このような文化がグローバル規模で共有されている組織は、世界的にも非常に稀だ。だからこそ、日々の業務の中でBCGならではの意義やダイナミズムを強く感じているという。
働き方の柔軟性も向上している。荒木氏は1年間の産休・育休後、勤務時間を調整できるフレックスキャパシティ制度を利用し、フルタイム勤務に比べて80%程度の勤務時間で復帰した。子育てや介護、自己研鑽、それぞれのライフステージに応じた時間の使い方にも柔軟に対応できる環境が整っており、「ワークライフバランスを取りながら自己成長できることを実感しています」と話す。
BCGが掲げるパーパスは「Unlock the potential of those who advance the world」(世界を前進させる人や組織の潜在能力を解き放つ)。すなわち、クライアントや社会だけでなく、BCGで働く社員一人ひとりの可能性を開花させることだ。今回の取材を通じて見えてきたのは、そのパーパスを本気で実現しようとする組織の姿であった。
樋浦氏が「学生の頃から社会変革に貢献したいという思いを抱いていた私にとって、ファーストキャリアがBCGでよかった」と断言し、荒木氏が「どんなバックグラウンドの人でも受け入れ、一人ひとりが強みを発揮できる風土がある」と語るように、BCGはこれからも、社会に新たな価値を生み出すリーダーたちの成長プラットフォームであり続けるだろう。
そして、繁田氏は最後にこう述べた。「クライアントの潜在力を開花させ、社会の新たな可能性を切り開く。それに一緒にチャレンジしたいという人たちが、BCGの扉を叩いてくれると嬉しい」
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