新しい目標に向かって動き始めると、意欲とエネルギーが湧いてくるものである。最初の数週間は、頭の中に目標が入っていて、変化を積極的に起こし、一歩ずつ進んでいく手応えを感じることができる。ところが時間が経つにつれて、新鮮な気持ちがなくなって熱意も冷め、何を目指していたのかも曖昧になる。最後には、目標を立てる前の状態に戻ってしまうことさえある。

 悪い習慣を断ち切り、よい習慣を身につけるために立派な行動計画を立てたとしても、進捗状況をこまめに確認し、振り返るという一手間を省いてしまうと、成功はおぼつかなくなる。日々改善の記録をつけることで手応えが感じられ、努力を続けようという意欲が持続する。

 また、どこが足りないのかを把握することで失敗の原因やパターンにも気づくことができる。そうすれば、的外れな努力で変化をもたらさない習慣を防ぐことができる。