画期的なイノベーションにより、それまで手に入りにくかった高度で高価な技術が普通の人々にも低コストで簡便に扱えるようになる。こうしてその業界に破壊が起きる。こうした「破壊」はさまざまな業界で散見される。たとえばパソコンの登場がメインフレーム・コンピュータを駆逐したように。ところが医療業界は、こうした破壊が起こっていない。それは優れたイノベーションが生まれているにもかかわらず、これまでの利益を守ろうとする大手医療機器メーカーや、数々の規制により、破壊の進行が妨げられているからだ。医療サービスの質の改善、利便性の向上、コストの低減を実現させるべく、『イノベーションのジレンマ』の著者が提言する。