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私の実質上の最初の職業はクオリティパーク・エンベロープ社における駆け出しのセールスマンであった。同社はセールスマンを教育することについては、基本に忠実であった。新入りのセールスマンはデスクと電話、そして成功へのキーである500ページにもわたる販売マニュアルを与えられた。
その販売マニュアルには教育的な題材は少なかったが、手がかりだけは多かった。それはすなわちミネアポリスの電話帳であった。私は、1週間にわたり"Z""Y""X"そして"W"で名前が始まるあらゆる企業の注文取りに努めたが(私の教育用デスクの前の使用者はすでに、"A""B"で始まる企業を開拓していたことに気づいた)、効果を上げることができなかった。それで、私は封筒業界における白髪交じりのあるベテラン社員に取り入ることを思いついた。
翌日、私は一番に出社するキャデラックを駐車場で待ち、そのドライバーを予備室までつけていった。
「お尋ねしてもよろしいですか」私は言った。
「何だ」彼はぶっきらぼうに答えた。
「アドバイスがいただきたいのですが……つまり、まずどうしたらいいのか、ということです」
「新入りの大学卒だな」
「ええ」と私は認めた。
「君は自分の顧客も大卒だと思っているのか。それでそんなかわいい小さな卒業リングをしているのか」と彼は言った。
明らかに、彼は私以上に、私について、そして我々の顧客について知っていた。当時、我々の購買層は大学卒ではなかった。私は指輪を外し、ポケットの中へと滑らせた。



