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職業を持つということはいいものである。
家庭もまた、いいものである。
このことは、単純かつ自明の命題である。
しかしながら、まことに不都合なことに、この両方の考えをまとめて最近の労働事情に当てはめようとすると、問題ないとか、両立しうるとか、自明だというような状況どころか、困難な、さらには敵対的な状態にまでなってしまう。我々は、まことに複雑かつ、簡単には解決できそうもない難問に直面しているのであるが、根底には、しばしば、だれにでも理解しうる真理が存在しているのである。
同じテーマについていくつかの視点から考えてみたい。
わが国の経済が競争力を維持するためには、高度な技量と生産性を持った労働力が必要とされる。
この労働力は、自ら将来の労働力たる子供を誕生させ、適切な保育を行わなければならない。
子供を持つ人々――特に女性――は、しばしば、職場の中でまことに不利な立場に置かれている。
西側社会の中でアメリカは、労働力の女性依存度においてスカンジナビア及びカナダに次ぐ第3位に位置している。
要約すれば、我々にとって職業も家庭もともに重要なものである一方、この両者の共存は、ますます難しくなってきているのである。



