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□健康を害しているが精神的には健康な高齢者用のミネアポリス郊外の28室の住宅。これはいくつかの独立施設のうち最初で最も小規模なものになるはずである。
□アルツハイマー病患者のための特別ケア住宅開発を目的とした、医療処置から家族のカウンセリングに至るサービスのネットワーク。
□マサチューセッツのある会社とのジョイントベンチャー。これは老人のケアを求めている雇用主、組合、家族その他の人々のために、長期ケアを要する症例の処置方法を全国規模で確立することを目指している。
□ミネアポリスーセントポール地区におけるプログラム。2つの病院と1つの老人向け機関とのジョイント・ベンチャーで、長期にわたって健康を害している高齢者のニーズを満たすために、病院、医師、ナーシングホーム、地域ケアの資源を統合する事業。
これらは、意欲的で経験に富んだヘルスケア団体が取り組んでいる課題と思えるのではないだろうか。実際この団体の2つのパートナーの1つは、高齢者ケアに精通しているノンプロフィットの機関である。ところがもう1つのパートナーは、高齢者ケアよりはチェリオスであるとかベティ・クロッカーケーキミックス、ゴートン印フィッシュスティックなどで有名なゼネラル・ミルズ社である。
6年前にゼネラル・ミルズ社は、セントポールで80年の歴史を持つワイルダー財団とのパートナーシップのもとで、この大規模な公益プログラムに乗り出した。ワイルダー財団は、様々なタイプの施設や地域的な環境にある高齢者や貧窮者に対するケアやサービスについて広い経験を持っている(その従業員は1200人である)。その経験を生かして財団は、この専門的領域における専門的知識・技術を提供した。ゼネラル・ミルズ社は、ビジネス経験、資金調達力、ずば抜けた経営上の名声を提供して開業を支援した。
影響力を持つことを求めて
この団体はAltcare("alternative care代替的ケア"の意であるが、"alt"はドイツ語で、"年をとった"という意味を持つ)と呼ばれるが、その組織化において、この巨大食品会社は、力とある種のノウハウを付加する以外に、別のものを課題として持っていた。同社のトップ・マネジメントは、従来のようにノンプロフィットの世界やさらに狭い社会福祉の分野で起業の社会的責任を遂行するよりも、もっと広い影響力を持ちたいと望んでいた。
自分たちが社会的責任と考えることを遂行しようとして、ほとんどの企業は、小切手にサインしたり、従業員がボランティアでサービスすることを奨励することで満足している。ゼネラル・ミルズ社もまたそうした活動を行っている(財団を通じて行われる同社の通常の慈善活動は、税引き前利益の2.5%から3%に相当する)。しかしゼネラル・ミルズ社は、もっと実質的な(そして今までとは違う)ことに飛び込んでいくことを望んだ。
「もちろん我々は何か重要なことに参加したいと考えていた」と、ゼネラルミルズ・コンビニエンス・アンド・インターナショナルフーズ・グループの会長でジョイントベンチャーの責任者でもあるスティーブン M. ロスチャイルドは回想している。「しかし我々は、政府その他の機関や企業、その他だれもこれまでやったことのない方法で影響力を持ちたいと望んだ。高齢者ケアの場合には、資金が集まらないために多くの革新的なプログラムがスタートできないままになっていた。
我々はまた、単に寄付するのではなく、我々の資本から収益を得たいと考えてもいた。つまり、解決策が自立的かつ継続的であることを望んだのである。そして最後に、会社の社会的責任関係の役員ではなく、わが社の従業員が参加することのできるプログラムを探したのである」。



