8カ月前、私たち夫婦に3人目の子どもが生まれた。これまでキャリア[注1]やストレスへの対処[注2]、あるいは年間計画[注3]について講演や執筆をしてきたくらいだから、こうした素晴らしくも波乱に満ちた出来事にしっかり備えていたと思われるかもしれない。しかし現実には、マイク・タイソンの有名な言葉にあるように、「誰だって計画はあるさ。顔面にパンチを食らうまでは」。

 というわけで、この1年は私たちにとって、生活の優先順位を徹底的に見直す時間になった。私たちは常に最適化を進めている。最も重要なことや、待ったなしの活動をこなす一方で、大切ではあっても緊急でないことは、後ろ髪を引かれる思いで手放すしかなかった。

 もしかすると、あなたも優先順位を考え直さなくてはならない重大事に直面しているかもしれない。転職、親の介護、引っ越し、あるいは病気など、生活を一変させるような出来事を前にすると、そのことで頭がいっぱいになり、心身の余裕を保つのが難しくなる。ましてや、数カ月先、数年先のことなど、とても考えられない。長期的な目標の大切さは理解していても、人生の難所においては、そんな目標はかすんでしまう。