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グループ・テクノロジー(GT)は、製造業者の興味をひきつけており、それはますます強くなる傾向にある。GTがさまざまな面に適用され、生産性の向上をもたらしているからである。GTは、類似性と反復性をもつ問題、あるいは課題をグルーピングすることによって生産効率の最大化を追求するための手法である。
本稿の著者は多くのGT適用例を分析し、それに基づいて、GTがいかに時間の節約や重複の回避に役立ち、容易でタイムリーな情報の抽出と活用を促進するかを示している。GTの重要な部分は、1つのコード体系を利用するところにある。このコード体系は、生産、エンジニアリング、購買、資源配分計画、販売の各分野で生産性の向上につながる特性を示す指標として役立つ――それはまた図書館のレファレンス・システムに類似している。
1つの新しい部品を生産工程に追加しようとすると、設計、計画と管理、機械等の設備などに要する費用を含めて、1300ドルから1万2000ドルのコスト負担が必要になる(1)。新しい部品の必要点数を減らすことができれば、企業にとって大きなコスト削減になることは明らかである。典型的なケースとして年間2000点の新しい部品を採用している企業を考えてみよう。この新しい部品のわずか10%を従来の部品に置き換えるだけで、この企業は、かなり控え目にみて、年間26万ドル、きわめて現実的な数字でみれば年間240万ドルの範囲でコストの削減を達成しうることになる。しかし、こうした節約の成否は、1つの重要な要因によって左右される。その要因とは、設計者側の必要性に適合させるために変更が必要な部品と、変更を必要としない部品とを識別することである。「グループ・テクノロジー」に基づく生産データベースは、こうした識別のプロセスに大きな助けとなる。
グループ・テクノロジー(GT)は、現在、製造業界から多大な関心をもたれている考え方である。GTの本質は、反復して起こる課題の類似性を、次の3つの方法で利用することに集約される。
□ 相互に無関係の1つの活動から他の活動に移るときに生ずる時間の無駄を取り除くことを目的として、類似する活動を同時に行なう。
□ 明確に相違する点だけを抽出し、かつ作業の無用の重複を避けるべく、密接な関係をもつ活動を標準化する。
□ 情報の探索時間を削減し、同じ問題を解くのに2度も頭を悩まさなくてすむようにするために、効率的に情報の蓄積と検索を行なう。
バッチ生産形態をとる企業についての研究によれば、GTは、さまざまな形で生産性の向上に貢献している。農業機械業界の役員のひとりは、次のように語っている。「わが社でGTを採用した基本的な理由は、生産計画を標準化、単純化し、かつより効率的な工場レイアウトをつくり上げることによって、増殖、多様化していく設計数の削減、応答時間の短縮、仕掛け品在庫の削減を達成し、これを通して、コストと品質面の改善を図ることであった」。
この会社は、過去2年の間に、GTによって900万ドル以上の節約を実現した。GTを活用している米国のメーカー20社についての調査では、このうち17社が、GT導入の利益が期待どおりか、あるいは期待以上のものであったことを指摘している(2)。
生産技術のマネジメントは、米国産業の競争力を支える最も重要な部分であり、戦略計画の形成において、いまより以上に重要な役割をもたなければならない(3)。そうなるためには、経営管理者層は、新しく生まれ出てくる有望な技術にもっと親しむようにしなければならない。われわれは、本稿において、そうした技術のいくつか(いずれもグループ・テクノロジーと関連している)について論じ、経営活動のあらゆる分野にそれらが広範囲に応用しうることを確認している。また、一般的な導入上の問題とともに、潜在的な利益についても論ずることにする。



