-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
一度成功したチームがまた成功するとは限らない
いつも負け知らずだったチームが突然敗退する。よく聞く話だ。そこで、架空の会社、シリアルコのケースについて考えてみよう。
この会社は、低糖食品でのシンプルだが収益性の高い品揃えと、常に改良を重ねる方針によって、朝食市場のニッチにおける足場を確保していた。そして、経営陣はスナック・フード市場でも、同様の成功を収めたいと考えていた。経営上層部は、シリアルコには乱戦状態のスナック・フード市場に類似商品を投入していくだけのマーケティング力が欠けていると見て、かつて朝食市場でのブランド展開の際に重要な役割を果たしたクロス・ファンクショナル・チームを再び招集した。
その任務とは、イノベーションだった。際立った特徴と訴求力で市場シェアを掌握できる、ユニークな新型スナックを考え出すことだった。
開発チームは、マーケティング、市場調査、製造、製品開発、販売、購買、財務の各分野のエキスパートによって構成されており、前回のプロジェクトでうまく協力し合って緊密な関係をつくり上げていたメンバーだった。いったんチームを立ち上げると、経営上層部は意識的に手を引き、開発チームに作業を一任した。
ところが、チームは出だしのつまずきで行き詰まってしまい、6カ月経っても苦労の割には成果が上がらなかった。シリアルのブランド展開では有効だと認められた開発方法がまともに機能しなかったのだ。グループによる新分野開拓の失敗に失望した経営陣は、チームの解散と仕切り直しを決めた。何が間違っていたのだろうか。



