3人の共同設立者がビジョンを共有する

 エド・キャトムルは、ピクサー・アニメーション・スタジオ(以下ピクサー)の共同設立者であり社長である。HBR誌アソシエイト・エディターのガーディナー・モースのインタビューに応じ、そのアイデアの源と、クリエイティブな社風の育て方を語ってくれた。

 以下は、平明さを期してインタビューを編集したものである。

HBR(以下色文字):コンピュータ・グラフィックスの分野は、あなたを含むごく少数の映像制作者が生み出したといってもよいでしょう。そもそもアニメーションとコンピュータのどちらに関心があったのですか。

キャトムル(以下略):ハイスクールの生徒だった1960年代初め、私はアニメーター志望で、美術の授業を取っていたくらいでした。が、大学に入る頃にはデッサン力がいま一つだと悟ったのです。それでも理科系ではあったので、物理とコンピュータ・サイエンスに転向しました。

 70年代に入ってユタ大学の大学院に進み、草分けともいうべきコンピュータ・グラフィックスのコースに参加しました。そこでは、美術とコンピュータ・サイエンスへの関心がどちらも生かせると思ったからです。