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オフィスはオートメーションに対する最後の抵抗の砦であるかのようにみえる。企業が現在オフィス向けに投じている金額が小さいことを判断材料にしうると仮定すれば、それも当然のように思われる。しかし1982年には、1兆ドル以上がホワイトカラーの給料と事務費用とに使われるものと予想される。
経営・技術コンサルティング会社のブーズ・アレン・アンド・ハミルトン社は、いわゆる知識労働者について研究を行ない、彼らがどのような勤務時間の使い方をしているか、また将来のオフィスの機能強化によって、彼らの生産性の向上がもたらされるものなのかどうかを明らかにしようとした。
ハーベイ・ポッペル氏はこの研究の結果について論じ、研究で明らかになった沈滞的、非生産的な活動の多くが、新たなオフィス・システムを適切にミックスすることによって削減されうることを指摘している。
「何だって、メアリー、今朝クィック・インダストリーズ社から20分もかからないところにいたんだよ」
「まあ、コールドコールさん、出張所(field office)のほうに連絡をとろうとしていたんですが。ちょうど電話を入れていただいて助かりましたわ。実はクィック社のバイサムさんという方なんですが、今度の契約の入札に参加するつもりなら、遅くとも明日の朝、コールドコールさんがバイサムさんにお会いになったほうがよいし、金曜日までにはプロポーザルを提出しなければいけない、ということをおっしゃっていました」
「どのプロポーザルのことだろう。3つほど、違う仕事のことを話していたんだが」
「新しい仕様によるものだとおっしゃっていましたけれど」
「それはまずいな、その仕様書はセールス・エンジニアのピーターが価格シートと一緒に営業所(district office)にもっているんだ。この電話をピーターのところに回してくれないか。その後でまた君と話をするよ」
「申し訳ありませんが、ピーターは別の電話にでていてかからないんですが」
「このまま待つことにしたほうがいいようだね。いま電話ボックスなんだよ」



