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地域社会の強力な絆はイノベーションの妨げとなる
この10年間でイノベーションの概念は大きく変わった。かつては、一匹狼の科学者や起業家と天啓の霊感という組み合わせがもてはやされた。
いまは、ブレーンストーミングから完成品までさまざまな段階で、創造的な人々のネットワーク・コラボレーションが注目を集めている。これは「ソーシャル・キャピタル」、すなわち共通の規範、相互信頼によって支えられた強力な社会ネットワークが協力体制と生産性を高めるという考え方の延長線上にある。
ソーシャル・キャピタルが高い水準にある地域社会の人々は、一緒に仕事をすることやリスクの高い発想にきわめて積極的であるという。高いソーシャル・キャピタルがイノベーションを活性化するというわけだ。
しかし、我々が各地域のイノベーションと経済発展に関して調査したところ、まったく逆の結果が判明した。これは、アメリカ国内の数百の大都市を対象にソーシャル・キャピタルとイノベーションのレベル(テクノロジカル・インテンシティと特許申請数で測定)について比較したもので、いまも継続している。
イノベーションが低水準にある地域は、ソーシャル・キャピタルの水準が高い。たとえば、ビスマルク(ノースダコタ州)、バーミンガム(アラバマ州)、クリーブランド(オハイオ州)である。



