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グラミンフォン:発展途上国のサクセス・ストーリー
イクバル・クアディールは、バングラデシュで最大の顧客数を誇る電話会社グラミンフォンの創業者として知られている。1990年代、彼は同社の母体であるグローバル・コンソーシアムを設立した。
97年に設立されたグラミンフォンは、バングラデシュ全土を対象に携帯電話事業を展開している。彼の考案した画期的なビジネスモデルとは、マイクロ・クレジット(短期小口融資)のパイオニア企業であるグラミン銀行が地方の事業主(たいていは女性)に携帯電話の購入資金を融資し、その事業主が近隣住民に携帯電話を貸し出し、その使用時間に課金するというものである。
今日では、グラミンフォンの利用者は携帯電話のレンタル・サービス業を営む3万人、彼らの顧客5000万人に加えて、直接加入者も100万人近くに達している。クアディールは現在、ハーバード大学ケネディ・スクールで講師として公共政策を教えている。
HBRのガーディナー・モースとのインタビューおよび電子メールによる追加取材で、彼は、政府に資金援助を集中的に注ぎ込むよりも、地方の起業家に投資するほうが発展途上国の経済発展には有効であろうと語っている。
HBR(以下色文字):グラミンフォンは大成功を収めていますが、そのビジネスモデルが広く採用されているわけではありません。なぜでしょう。
クアディール(以下略):優れたアイデアというのは、すぐに真似できるものではないからです。グラミンフォンでもコンセプトの設計から創業まで5年近くかかりました。



