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イラク戦争はロジスティックスの転換点となった
どんなに素晴らしい戦略でも、遂行されなければ意味をなさない。ベテラン指導者ならだれでも知っている。
机上ではすべてが成功裏に運ぶだろうと思われた戦略計画も、実行のオペレーションがまずかったり、物資の補給(サプライチェーン)がスムーズに進まなかったりして、戦場ではしかるべく遂行できない場合がある。
2002年3月、アメリカ中央軍司令官トミー R. フランクス大将が「イラクの自由作戦」における攻撃計画を立案した際、いくつかの戦闘地域でこの問題が懸念された。
伝統的な兵法の原則に従えば、フランクス司令官は25万人を超えるような大量の兵士をユーフラテス川流域に送り込む作戦を選択しただろう。彼らは、衣服、医薬品、食料、燃料など、山のような物資と、前線への確実な補給を受けることになる。
しかし、フランクス司令官が理想としたのは、迅速な行動と機敏な対応によって敵の脅威を素早く察知し、無力化できるような部隊だった。それはまさしく戦略の転換であり、量よりもスピードで勝負するという、最近の実業界でよく見られるものと共通するものだった。
このフランクス司令官の戦略転換は、その後のロジスティックスのあり方に大きな影響を与えた。前線の兵士へ物資を送り届けるための我々アメリカ軍の取り組みは、民間企業のサプライチェーンについても、何らかのヒントを与えられるかもしれない。



