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年金運用におけるトレンドの変化
株価が世界的に急落し、いまなお回復のめどが立たない状況を背景に、確定給付型年金プラン(defined benefit:DBプラン)の運用マネジャーが長期債へのシフトを高めるケースが出てきた。
特に顕著なのは、イギリスの小売チェーン、ブーツである。同社をはじめとする数社はDBプランの運用資産をすべて長期債に移し替え、一部の評論家はこの投資戦略を絶賛している。
高い格付けの債券だけに分散投資させたポートフォリオを組んでも、運用利回り――現在ならば、おおむね利回りは5%程度――が予定利率に完全に一致するような数少ないファンドに限れば、たしかにブーツの戦略は有効である。
しかし、アメリカの金利が40年ぶりの低水準にあり、DBプランの赤字が急速に膨らんでいる現状を考えると、ほとんどの企業にとって魅力ある戦略とは言いがたい。
しかも年金プランはその性格上、再投資のリスクなしに長期に資金運用しなければならないが、30年物アメリカ国債が発行打ち切りとなったため、そのような投資ニーズに見合った高い格付け債券が見つかりにくくなった。
その結果、ほとんどの企業は、いまも株式頼みで年金ファンドの長期的な損失を食い止めようとしている。とはいえ、株式を組み入れたポートフォリオの場合、許容範囲を超えたリスクを冒すことなく、リターンを高めるにはどうすればよいだろうか。



