-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
品切れ時の消費者行動
あらゆる小売店にとって、在庫切れは悩みの種である。とはいえ小売企業は、品切れは商売につきものと割り切っているふしもある。本気で解決しようとすれば、かえってコストがかかると思い込んでいるからだ。
そこで、たいていの小売店主は気休めにこう考える。「探している品物がなければ、似たような品を買ってくれるはずだ。いくらか儲けは減るかもしれないが、商売全体としてみれば、大した痛手にはなるまい」
本当にそうだろうか。任意の品目として、クレストの〈ベーキング・パウダー・アンド・ペルオキシド・ホワイトニング〉を選び、もし店にこの商品がなかった場合、消費者はどのように対応するのか、詳しく調査した結果がある。
この調査は、20カ国7万人の消費者を対象に実施したものである。そのデータを我々のエイモリー大学の同僚、サンダー・バラワジと詳しく分析し、品切れに遭遇した消費者の反応について調べた。
目当ての商品が店にない時、代表的な消費者行動は次の5種類である。
(1)その店で同一メーカーの商品を代わりに買う。
(2)違うメーカーの商品を買う。
(3)買わずに済ます。
(4)入荷するまで待つ。
(5)他店に探しにいく。
小売店にとって⑤の行動が最も望ましくない選択肢であることは言うまでもない。
我々の調査によると、品切れとわかった時――もちろん商品カテゴリーによるが――消費者の6~25%が買い物は続けるものの、その店で代替品を間に合わせようとはしない。そして21~43%はさっさと別の店に探しに出かける(図1「その時、消費者は」を参照)。



