請求書もデジタル化の時代

 アメリカでは企業同士の取引で、毎年150億通の請求書が発行され、その8割は「紙」である。紙の請求書の仕分け、配布、確認、記録、そして支払いといった、骨の折れる仕事の大半は手作業で処理される。

 そのために大量のスタッフを雇わなければならない。おかげで生産性は低下する。さらに困ったことに、請求書の山に潜む、戦略上の情報という貴重な宝が見過ごされてしまう。

 しかし、このような方法もようやく変わりつつある。

 リバティ・ミューチュアル・インシュアランス、ゼネラル・エレクトリック(GE)、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、ウォルマート・ストアーズ、ダウ・ケミカル、スプリントなどの企業は、他の企業に先駆けて、紙の請求書を廃止し、電子データで発行するよう、取引先に要求している。つまり、「電子請求書」だ。切り替えの際に生じる作業は複雑で、初期投資も膨大だが、その見返りは大きい。

リバティ・ミューチュアルは1億円のコストを削減

 売上高160億ドルの損害保険会社、リバティ・ミューチュアルは、電子請求書の試験運用に早々に取り組んだ企業の一つである。