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サイコパスを見分けられるか
あなたの会社の経営陣のなかに「サイコパス」(反社会性人格障害者)が混じっている可能性はおおいにある。これはまじめな話だ。
社員がつい悪口を言いたくなるような、人遣いが荒くて、すぐカッとなる、いわゆる「サイコ野郎」の上司のことではない。そのような人物は、単に気難しいというだけだ。
また、ハリウッド映画の『エルム街の悪夢』に出てくるフレディ・クルーガー、あるいは『地獄の黙示録』でマーロン・ブランド扮するカーツ大佐のような殺人鬼「サイコパス」を指しているのでもない。これらはどちらも、臨床的に判断するところのサイコパスではない。
私が言っているのは本物のサイコパス、つまり人口の約1%に当たる反社会性人格障害と認められる人のことで、具体的な臨床基準によって診断され、一般に考えられているものとはまったく異なる。
正真正銘のサイコパスに特徴的なのは、見分けることが非常に難しいことである。カメレオンのように変幻自在なのだ。周囲の人々の生活や自分が働いている会社を混乱に巻き込んでおきながら、正常であるかのように振る舞い、実際、他人をすっかり眩惑してしまう狡猾な能力を備えている。
なぜサイコパスは出世するのか
サイコパスは多くの場合、洗練され、かつ魅力にあふれ、決断力があり、競争に満ちた生活を嗜好すると、特徴づけられる。したがって、リーダーシップを発揮できる人物と見なされがちだ。サイコパスが、昇格対象として選び出されるのはそのためである。
しかし、サイコパスは同時に、破壊的なカリスマ性を持ち合わせている。ずる賢く、人々を思いどおりに扱うことに長け、しかし、他者を信頼できず、倫理にもとり、寄生的、冷酷でもある。
サイコパスは、自身がやりたくないことはいっさいせず、ほしいものを手に入れるためには、だれでも利用する。



