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ビジネスウーマンから「母親」へ
「ガラスの天井」に昇進を阻まれている女性たちが存在する一方、そこに近寄ることさえできない、ワーキング・マザーたちが大勢いる。
彼女たちの前に立ちはだかっているのは「母性の壁」である。つまり、同僚も上司も、このようなワーキング・マザーたちを「思いやりはあるが、仕事の能力は劣る」という目で見ることが多いのだ。
職場におけるステレオタイプに関する調査を実施したところ、社会心理学の研究では、一般にビジネスウーマンは高い能力を備えており、ビジネスマンや億万長者たちと比べ何ら遜色ないという。
しかし、ワーキング・マザーは、ビジネスウーマンというよりも、むしろ主婦と見なされがちで、研究者の言葉を借りれば、「高齢者、視覚障害者、知的障害者、身体障害者」などと同列に並べられる。
仕事で大きな成功を収めてきた女性が、妊娠したり、産休を取得したり、フレックスタイムを利用したりしたとたん、仕事能力を疑問視されることがある。
彼女たちの業績評価は急降下し、周囲の社内政治の面でも周囲からのサポートも減っていく可能性がある。そして、いわゆる「ファミリー・ギャップ」すなわち、男女間の賃金格差は、母親であることに起因すると考えられるからだ。
子どものいない女性がオフィスを留守にする場合、仕事で外出していると思われるが、子どもを抱えている女性が休むと、子育てに忙殺されているのだろうと見なされることが多い。



