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角突き合わせるライバルのJV
ジョイント・ベンチャー(JV)は結婚に似ている。つまり半分が失敗に終わるのだ。
ロイターとダウ・ジョーンズ・アンド・カンパニーは、この成功確率を、もしくは失敗確率を十分承知のうえで、1999年、ニュースとビジネス情報を提供するJVファクティバを設立した。
両社はオンライン・ニュースの配信の分野で長年ライバルとして競い合い、むろん企業文化も異なる。かたやロンドン、かたやニューヨークに本拠地を置き、イギリスとアメリカという、まったく対照的な文化を背景に持っている。
このような悪条件のなか、ロイターの交渉窓口を務めるフィリップ・メルキオーとダウ・ジョーンズ代表の私は、JVを成功させるには、準備段階から従来とは違うアプローチで臨む必要があるという点で意見が一致した。そこで我々は、大きく分けて次の3つの戦略を立てた。
成功の3原則
第1に、ダウ・ジョーンズの発言権が、ロイターのそれより大きくならないようにした。
どちらの親会社からも支配されない独自の経営体制を敷くことで、ファクティバを自立させなければならないと同時に、そのように認識されるべきだと考えたからである。
ダウ・ジョーンズは売上高、利益率いずれにおいてもロイターを上回っており、出資比率は60対40程度が妥当かもしれない。しかし、ダウ・ジョーンズはあえて長期にわたる現金配当と引き替えに、出資比率を50対50とすることに同意した。



