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イノベーションはどこで起こっているのか
イノベーションの専門家は、国境を越えて新しいアイデアを模索するよう、企業幹部に助言している。
主要経済圏に拠点を置く企業は、イノベーションを他の主要経済圏に求めがちだ。しかし残念ながら、ニューヨーク、ロンドン、フランクフルト、東京、香港など、いまやどこに行ってもお粗末で古くさい、似たり寄ったりのアイデアにしか行き当たらない。
これらの都市は、地図上に「個人のソーシャル・ネットワーク」を形成しているが、シカゴ大学の社会学者、ロナルド・バートによれば、我々はここから抜け出さなければならないという。蔓延する問題に直面し、ここに新しいアプローチを望むならば、既存の大規模市場や取引相手ではなく、作家のピコ・アイヤーの言葉を借りれば「地図から抜け落ちた」小国に目を向けることだ。目立たない小国の豊かな知的資本は主要経済圏の国々を待っている。
目を見張る「小国」の成功例
たとえばデンマークには、世界最大の風力発電メーカーであり、ウインド・タービンを製造する企業、ベスタス・ウインド・システムがある。デンマークは代替エネルギーである風力発電のコストと信頼性を大きく向上させ、いまや風力発電の商業化と風力発電技術の先駆者であったアメリカに、大きく水を開けている。
イギリスは現在、大型の風力発電プロジェクトを推進中であり、ゼネラル・エレクトリックはこのプロジェクトにかなりの力を注いできた。しかし、洋上の風力発電による電力の15%以上を生み出しているのはデンマーク人である。
次にフィンランドである。フィンランドはがんと心臓疾患の発生率で、2桁台の減少を見せている。
30年以上前、現フィンランド国立公衆衛生研究所長であるペッカ・プスカ博士は、カレリア地区で喫煙と不健康な食生活を徹底的に指導するなど、公衆衛生政策を積極的に推し進めた。プスカ博士によるこのキャンペーンは後にフィンランド全域に広がった。



