好奇心とは、「学ぼうとする動機、新しい考えへの開かれた態度、未知の環境や状況を探究する意欲」と定義することができる。この意味を踏まえれば、好奇心を養い発達させるべき理由は明らかである。

 第1に、好奇心はリーダーシップの有効性を高める重要な要素である。人を指導し、統率したいと思うなら、好奇心を言葉と行動で示すことが役に立つ。それは部下や同僚が彼ら自身の好奇心を発揮する助けにもなる。

 第2に、好奇心があれば学び続けることができる。学び続けることは、あなた自身とキャリアを社会の変化に適応させるために不可欠だ。拙著[注1]で論じたように、変化の激しい職場環境に対応するために必要なスキルは急速に進化しており、好奇心を鍛えることなく現代を生き抜くことはできない。

 第3に、企業側も好奇心を持つ従業員を求めている。業界や職種、職位のレベルに関係なく、働くすべての人にとって、いまや好奇心は最も求められている資質の一つだ。マンパワーグループでは採用担当者やタレントエージェントが好奇心を重視して人材を採用し、顧客企業もその結果に満足している。

 その理由ははっきりしている。明日の仕事の環境や内容がわからない時代にあっても、好奇心があれば、変化に対応するためのアップスキリングやリスキリングの意欲と能力を高いレベルで維持できるからである。