パーパス、MVVの策定を企業の成長につなげる
パーパスやミッション、ビジョン、バリュー(MVV)を見直すプロジェクトに参画することも少なくない。パーパスは成長戦略や事業施策、人の成長などにつながるものでなければ意味がないと同社執行役員の重野茉衣子氏は考えている。
「経営者の『こうなりたい』『これをやりたい』という思いはとても重要です。ただ、それだけでは不十分で、パーパスには戦略性がなければなりません。市場や顧客、競合企業などの状況を分析したうえで、成長の土台となるようなパーパスづくりを目指します。ブランディングの出発点になる〝ありたい姿〟とはまさにこのパーパスやMVVが担う役割です」
執行役員
重野茉衣子氏
同社取締役の朝本康嵩氏が続ける。
「パーパスなどを策定するうえで大事なのは議論のプロセスです。『5年、10年後にどんな会社になりたいか』『そのために人材の質と量をどう高めるか』といったことを社内で話し合い言語化する。経営者だけでなく、人事やマーケティング、各事業部のキーパーソンが議論に参加することで、事業と人の成長につながるパーパスをつくることができます。これは今後のブランディング活動を進めるうえで重要な基盤づくりになります」
取締役
朝本康嵩氏
パーパスづくりにも一定の費用がかかる。その費用対効果を強く意識した支援が同社のやり方だ。
U.Sの事業は4つの柱で構成される。事業プロデュース(コンサルティング/クリエイティブ)と人的資本プロデュース(コンサルティング/クリエイティブ)だ。事業と人的資本との好循環で、企業の持続的な成長をサポートする(図表)。中期経営計画策定など戦略レベルのサポートから、オペレーションの具体的な計画づくり、現場への定着化まで、守備範囲は広い。
図表 U.Sの企業ブランド価値向上モデル
営業力強化というテーマなら、営業担当者向けのトークスクリプト作成など細かい施策を提案し、現場への定着を図ることもある。全方位に近い支援を提供できるのは、多様なエキスパートが揃っているからだ。
実は、同社は独自の製品・サービスの提供も行っている。化粧品などのD2C(Direct to Consumer)事業、焼き物やアートなどに触れる体験型施設の運営である。当然ながら、自社事業を通じて得た知見はクライアントワークに還元される。