クリエイティブな解決策を持つ従業員が、その構想を経営陣に提案するには、直属の上司による後押しを必要とする場合が多い。しかし、マネジャーははたして部下を支援する動機があるのだろうか。それとも、自分の体面を保つことに汲々としているのだろうか。

 こうした疑問から、部下のアイデアをマネジャーが支持した際、誰がステータス(周囲からの尊敬や自発的な服従と定義される)を失い、誰がそれを得るのかを調査する研究が行われた。米国で実施された4つの実験では、マネジャーが支持したアイデアが成功、あるいは失敗したシナリオを評価した。その結果、マネジャーが成功したアイデアを支持した場合、部下とマネジャーの双方のステータスが向上したが、部下の上昇幅のほうが大きく、結果としてマネジャーと部下のステータスの差が縮まることがわかった。