一日の終わりに、差し迫った締め切りには間に合わせたものの、本当に重要なことはできなかったと感じることはないだろうか。そう思うのはあなただけではない。『ジャーナル・オブ・コンシューマー・リサーチ』に掲載された研究[注1]によると、人は締め切りが近いタスクを優先して終わらせる傾向がある。たとえ締め切りに余裕のあるタスクが同じように容易で、より大きな成果をもたらす場合でも──。

 締め切りに追われるタスクを片づけ、頭の中の「やることリスト」から消してしまいたいと思うのは自然な心理だ。しかし、多くの人が直面するパラドックスは、意味のある重要なタスクほど、重要度の低いタスクに比べて締め切りが設定されていないことが多い点だ。あなたが優先すべき重要事項は、以下のようなものではないだろうか。

・自身の価値観の実践(ボランティア活動、子どもと過ごす時間を増やすなど)

・社会的評価の獲得(業界のパネルディスカッションへの登壇、書籍の執筆など)

・重要なスキルの向上(統計学の知識を深める、新しい言語を学ぶなど)