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CEOが犯しやすい
有機的成長をめぐる間違い
高成長企業であっても必ず成長は鈍化する。事業が成熟するのは避けられない。多くのCEOは成熟の証拠としてその事実を受け入れ、著しい成長を社内に求めることをやめる。代わりに中小企業を次々と買収したり、「変革力」を求めて他の大きな事業、なるべくなら高成長事業の買収を模索したりする。
有機的成長を諦める、あるいはその責任を事業部門に譲り渡してしまうCEOは、大きな間違いを犯している。その理由は3つある。
第1に、買収を成功させるには、買い手側が買った事業の有機的成長を促進させる必要がある。たしかに、コスト面の相乗効果のみで正当化される買収を永遠に続けていくことは、理論上は可能である。