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20世紀の経営を体現した人物
どの世代の経営者も、自分たちの目的は何かという疑問に取り組んでいる。1950~60年代、有能な経営者になるとは、計画、組織化、指導、管理の4つをうまく実践することだった。優れた経営思想家たちは、経営者とは明確な分析を通じて複雑な問題を解決できる合理的行為者であると考えた。
その考え方が経営者という発展途上の職業をかたちづくったのだが、多くの疑問は答えられないまま残された。計画と指導は欠かせない──たしかにそうだ。しかし、何の目的だろうか。組織化と管理ももちろん大切だが、いったいだれのためだろうか。
80~90年代には、一つの答えが主流になっていた。「経営の目的は企業の所有者を豊かにすることである」。株主価値の創出は、正確かつ客観的に測定できるという利点があった。おかげで、ロベルト・ゴイズエタ、サンディ・ウェイル、ジャック・ウェルチなどのCEOが伝説的人物になった。