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新しい形態の中央集権化が経済の活力を奪う
現代経済は、少数の人間の命令に盲目的に従うのではなく、多数の人間の知恵と企業家精神を活用して未曾有の繁栄を遂げている。祖先の想像をはるかに超えるほど、現代人は自分自身で判断を下し、それに基づいて行動している。
実際、我々の多くは、仕事によって確保される物質的充足と同じくらいに、仕事における人間的側面に価値を見出している(経済学者のエドムンド・フェルプスは2006年のノーベル賞受賞講演で「活力ある資本主義経済の素晴らしさは、それが余暇ではなく魅力的な仕事を増やす機会を提供することにある」と述べている)。
しかし、私の言うところの「ベンチャー志向の経済[注1]」における、このような自主的な判断の勝利は、絶対的なものではなく、またそうであってはならない。