言語を声に出して読むことで、その言語の持つ身体性を再生することができる──。『声に出して読みたい日本語』で、昨今の音読ブームを牽引してきた筆者の主張だ。『論語』の言葉の数々は、孔子が弟子に向けて語ったものであり、その意味を体でとらえるには、素読を繰り返すことが欠かせない。さらに、『論語』を自分の言葉として使いこなそうとするならば、ビジネス・シーンに合わせて具体的な章句を引用できるようにしたい。
本連載では、マネジャーが部下を管理・指導するうえで、また、上司との関係構築において、役に立つ章句を3回にわたって紹介する。