同じ製品・サービスの利用者が増えると、それ自体の効用や価値が高まる。これをネットワーク効果と呼び、これが働く事業環境で成功を収めるには、「一番乗りを目指す」「規模の拡大を急ぐ」ことだといわれてきた。この法則の有効性を筆者たちが検証したところ、通用しないケースが意外に多く、その理由は、企業が顧客の違いを考慮していないところにあるという。筆者たちは顧客が顧客を呼ぶ「顧客間の引力」に着目し、新規参入企業、既存企業がそれぞれにネットワーク効果のある市場で成長する戦略を分析する。