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フィードバックがうまく機能していない
評価のフィードバックはきわめて重要である。それは明らかだ。パフォーマンスを改善し人材を育成するにも、期待値をすり合わせ、問題を解決するにも、昇進と報酬に関する指針を与え、さらには収益を押し上げるためにも、フィードバックがカギとなる。
しかし、多くの組織でフィードバックが機能していないということも、同様に明らかである。統計を一目見れば実情がわかる。期日までに査定を完了するマネジャーは36%しかいない。最近のある調査では、従業員の55%が前回の人事考課について不公平あるいは不正確であったと言い、4人に1人が、働くうえでそのような評価を何よりも恐れていると述べている。
人事部の上級幹部に、人事管理で最大の課題は何かと尋ねたところ、そのうち63%が、マネジャーたちがフィードバックに際して面倒な話し合いをする能力がないこと、あるいはしたがらないことを挙げている。コーチングやメンタリングとなると、できる者だけがやっているという状況だ。