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なぜイスラエル企業は
グローバル展開がうまいのか
国内市場がそろそろ狭く感じられ、海外への進出を考え始めた中小企業の経営陣は、2つの手ごわい競争相手が立ちはだかるために二の足を踏むことが多い。1つ目の競争相手は、多国籍企業。膨大な経営資源と強力なブランドを持ち、規模の経済を実現できる。2つ目は、海外市場の地元企業だ。消費者ニーズをよく理解し、自国の規制環境に精通し、サプライヤーや販売業者、小売業者、場合によっては政府関係者とも密接な関係を築いている。
巨大企業と地元企業の間に、最適な「スイート・スポット」を見つけようとすること自体、経営資源の限られた中小企業にはなかなか難しい。また、慎重に進出先を決めなければ、会社を危険にさらす可能性もある。
しかしながら、イスラエルでは、売上げ1億ドル未満から、数億~数十億ドルへとグローバル市場で規模を拡大した企業が、この40年間で75社を超える。つまり、スイート・スポットは見つかるのだ。彼らのアプローチはこうだ。多国籍企業が魅力的と感じず、地元企業が十分に対応できない、そんな機会が存在する国や地域に照準を合わせ、目立たないやり方でゆっくりと、この中間領域に浸透していく。