社会起業による事業を継続するには、志だけでなく、また補助金や寄付を当てにするのではなく、収益面での持続可能性が求められる。しかし、社会起業が恩恵をもたらそうとする対象の多くが経済的弱者や社会的弱者であることを考えれば、それは容易なことではない。筆者たちは、社会起業家を支援するスコール財団の経験から、既存システムの2つの特徴──システムに関係する経済主体と、それを支える技術──を変えることが大切だと言う。さまざまな具体例からその秘訣を解説する。