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【HBR CASE STUDY】
[コメンテーター]
ビル・ジェンセン(Bill Jensen)ジェンセン・グループ 創立者兼CEO
バリー・ルパトナー(Barry LePatner)バリー B. ルパトナー・アンド・アソシエイツ 創立者
ジーン・キンメル(Jean Kimmel)ウエストミシガン大学 経済学部 助教授
カレン・コンウェイ(Karen Conway)ニューハンプシャー大学 経済学部 助教授
サンドラ・デイビス(Sandra Davis)フロリダ州レイクウェールズ市 人事責任者
[ケース・ライター]
ブロンウィン・フライヤー(Bronwyn Fryer)ハーバード・ビジネス・レビュー シニア・エディター
*HBRケース・スタディは、マネジメントにおけるジレンマを提示し、専門家たちによる具体的な解決策を紹介します。ストーリーはフィクションであり、登場する人物や企業の名称は架空のものです。経営者になったつもりで、読み進んでみてください。
不自然な休日出勤
日曜の夜8時、会社にやってきたチーフ・プログラマーのジェレミー・ヒックスは、オフィスに上司の姿を見つけて我が目を疑った。オフィスの前を通りながら、うわずった声で「こんばんは、メラニーさん」と声をかける。「今日は遅くまで仕事ですか」
メラニーも同じく、一人ではなかったことに驚いた。椅子に座ったまま振り向いて返事をしようとしたが、ジェレミーは雑談するつもりはなかったようで、戸口にすでに彼の姿はなかった。
メラニーは、引き出しから取り出したファイルを置いて、コーヒーが入ったマグカップを片手に、自分のキュービクル(パーティションで区切られた小部屋)に向かう彼の後を追った。