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職場環境のせいで
念願だった仕事を辞めた
22歳の時、私は念願の職を得た。グローバルに事業を展開するスポーツブランドの選手養成所(スポーツアカデミー)の立ち上げを手伝う仕事だ。私は、雪に覆われた中西部から太陽の光がさんさんと降り注ぐフロリダ州へ転居した。大学時代にアスリートとして鳴らした数人の仲間も一緒だったが、2年も経たずに私や同僚の多くが職を辞した。
私たちの退職理由は、いじめや横暴、非礼がまかり通る職場環境ゆえにだった。独善的なリーダーの無礼さは、組織の末端まで浸透していた。社員たちは無気力どころか、他人のじゃまや家族・友人に八つ当たりすることもあり、私が退職する頃には大勢の仲間が抜け殻のようになっていた。
私はこの経験を糧に、職場での礼を失した振る舞いとその代償、改善策の研究にプロフェッショナルとしての人生を費やそうと決意した。私の研究では、キャリアを通じて無礼な扱いを受けずに済む人は皆無に等しいことがわかっている。