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人間の思考がますます求められる時代
知的生産の本質は、何らかのイシュー(いま置かれた局面で白黒をはっきりすべき論点)にケリをつけること、答えを出すことにある。ここで最も大切なのは当然のことながら、正しいイシューの見極めだ。答えを出すべき価値のない問いについてどれだけ力を注いでも、それは何の価値も生まないからである。
イシューを見極めるということは、(1)答えを出すことにインパクトがあり、(2)答えが出せ、(3)明確かつ力強く人に伝えうる、問いを立てるということだ。この3つのいずれの見立てにおいても、明晰で深い思考の質が重要であることは言うまでもない。
多くの仕事は本質的には課題解決だが、ここでは、課題の性質を見極めつつ(イシュー1)、そこでの大枠のイシューを見極め(イシュー2)、課題を腑分けし(イシュー3)、そこに対して答えを出すアプローチを見極め(イシュー4)、さらに分析的に答えを出し(イシュー5)、これを統合する(イシュー6)という高度に複合的な知的生産を行う必要がある。