告発、そして解雇の嵐
落ち着かない男性たち

　職場は社交クラブかポルノの撮影現場か。そんな世界とは、もうおさらばだ。ハリウッドのプロデューサー、ハーベイ・ワインスタインが2017年10月初めに性的不品行を告発されて以来、100人近い有力者に対して同様の訴えがなされている。メディア、テクノロジー、接客、政治、エンタテインメントなど、幅広い分野の、いずれも名の通った人たちである。

　まさに職場の平等や安全について、重要な分岐点が訪れている。いまや米国人の87％が、セクシャルハラスメントをいっさい容認すべきではないと考えている。

　これは女性に限らず、男性にとっても福音である。セクハラが蔓延した職場文化は、それに与しない男性にとっても恥ずべきものである。性的虐待を受けた女性と同様、口を挟むべきかどうか、キャリアを危険にさらすことなく口を挟むにはどうすればよいかという選択に直面している。