-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
-
PDFをダウンロード
Bingに売上増をもたらしたA/Bテスト
2012年、マイクロソフトで検索エンジンの「Bing(ビング)」を担当するある社員が、広告見出しの表示法を変えるアイデアを思い付いた。開発にはさほどの労力を要しない(エンジニア一人が数日かければ済む)が、提案された何百ものアイデアの一つにすぎず、プログラムマネジャーたちは優先順位が低いと考えた。
それで半年以上放置されていたのだが、そのコードを書くのにコストがあまりかからないと気づいたあるエンジニアが、ごく簡単なオンラインによる対照実験(いわゆるA/Bテスト)を行ってその効果を検証した。すると数時間のうちに、新しい表示法の見出しは異常なほどの高収益を生み、「出来すぎ」とのアラートが出た。