CSCインデックスでコンサルタントとして活躍し、順調な人生を送ってきた著者は、ある日突然、椎間板断裂によって下半身不随になってしまった。このように、不幸は唐突に訪れるもので、だれの身にも起こりうる。これまでのキャリアを棒に振るような出来事に、著者も苦しみ、葛藤したが、やがてこの逆境を受け入れ、前進することを決意する。いまでは、この不幸によって、これまで見えなかったことが見え、得られることのなかった能力を身につけ、幹細胞研究の提唱や脊髄損傷者のための財団への協力など、以前には考えもしなかった活動に参加し、新しい人生をエンジョイしている。それは、人間に生来的に備わっている「再起力」の賜物であり、本稿では、その力はどのように引き出されるのかを語る。